「実は一週間前にね、久しぶりに梨華と電話で話したんだ。
その時に、まだ付き合ってるって言ってたから」
「じゃあなんであたし達、今日ここに呼ばれたの?
あっ、もしかして、その菜穂との電話の後に別れたんじゃない?」
「うーん、そうとも限らないんじゃないのか?
菜穂と久しぶりに話したから、オレらのことが恋しくなったとか」
守の言葉に、納得した様子の郁未と秀哉。
確かに、そうかもしれない。
もともと梨華は、そんなに友達の多いタイプじゃないし。
このまま私達と疎遠になるのは、寂しかったのかもしれないよね。
「だったら梨華、早く来ればいいのにね。
自分がこの時間を指定してきたのにさー」
郁未の言葉を聞きながら、私は隣に座る秀哉の横顔をチラチラと見ていた。
これから梨華に会うというのに、妙に落ち着いている秀哉。
ソワソワしている様子もないし、複雑な様子でもなさそう。
梨華のこと、まだ好きなんだよね?
それにしては、なんだか興味がなさそうだよね。
もしかして、しばらく会わない間に梨華への思いが少し薄れた……?
そうだったらいいのに、なんて。
らしくないことを考えていたその時。
「ごめん。遅くなって」
背後から、やけにか細い声が私の耳に届いた。
その時に、まだ付き合ってるって言ってたから」
「じゃあなんであたし達、今日ここに呼ばれたの?
あっ、もしかして、その菜穂との電話の後に別れたんじゃない?」
「うーん、そうとも限らないんじゃないのか?
菜穂と久しぶりに話したから、オレらのことが恋しくなったとか」
守の言葉に、納得した様子の郁未と秀哉。
確かに、そうかもしれない。
もともと梨華は、そんなに友達の多いタイプじゃないし。
このまま私達と疎遠になるのは、寂しかったのかもしれないよね。
「だったら梨華、早く来ればいいのにね。
自分がこの時間を指定してきたのにさー」
郁未の言葉を聞きながら、私は隣に座る秀哉の横顔をチラチラと見ていた。
これから梨華に会うというのに、妙に落ち着いている秀哉。
ソワソワしている様子もないし、複雑な様子でもなさそう。
梨華のこと、まだ好きなんだよね?
それにしては、なんだか興味がなさそうだよね。
もしかして、しばらく会わない間に梨華への思いが少し薄れた……?
そうだったらいいのに、なんて。
らしくないことを考えていたその時。
「ごめん。遅くなって」
背後から、やけにか細い声が私の耳に届いた。



