私たちの六年目

「金曜の飲み会、やってなかったんだ……」


ボソッと呟いて、何かを考えている様子の崎田君。


そんな崎田君を見ながら、私は少し焦り始めていた。


もしかしたら崎田君は、秀哉に私の気持ちを話すつもりなんじゃないかって……。


タクシーはもう手配したけど、到着までまだ時間がかかるよね。


崎田君、早く帰ってくれればいいのに。


「なんか変ですね。

守さんや郁未さんとは会わないのに、菜穂さんとは二人きりで会うなんて。

いくら仲の良い友達でも、そこまで頻繁に会う必要ってありますか?」


秀哉は意味がわからないのか、目をパチパチとさせている。


「えと、どういうことだろう。

会いたいから会ってる。

変かな?」


秀哉の問いに、崎田君はひどく冷めた目で答えた。


「変ですよ……」