長い長いキスの後。


私は秀哉に強く抱きしめられていた。


気が付けば私達は、二人とも地面に膝をついていて。


一体何がどうしてこんなことになったのかさえ、もうわからなかった。


「秀哉、なんで……?」


どうして、また私にキスをしたの?


今までみたいに、流れでしたキスじゃない。


私を探して。


キスをしていいかって聞いて。


それで交わしたキス。


説明がつかないなんて、そんな言い訳。


もう出来やしない確信的なキス。


一体、どういうつもりなの……?


「やっぱり……。

やっぱり、そうだ……」


ようやく秀哉が、口を開いた。


やっぱり?


やっぱりって、どういうこと……?


「どうして俺は、今の今まで気づかなかったんだろう。

こんなにも、ハッキリしてたのに……」


そう言うと秀哉は、ますます私を抱きしめる腕に力を込めた。