君と近づく春



冷やし始めてから3分が過ぎようとしている。


だんだんと冷たすぎて苦痛になってきたが、あと少しすればそれもマシになるだろう。


「平気? バンドきつかったりしない?」


真剣に仙崎くんが尋ねる。


大丈夫、と返すと再び私たちの間に静寂が生まれた。


冷たいのから逃げたい、でもその反面で彼と隣に並んで時計を眺めるこの時間が永遠に続けばいいのにと思った。