てっきりグダグダ飲んでいるかと思ったのに。床に座り込んでいる佑介はベースを抱え、多田さんはスネアを目の前に置いて手で叩いている。
いや、すっかり飲んだあとなのか。床の上にビールや酎ハイの空き缶が散乱している。
ところでユキはどこだろう。
「何してるの?」
「ジャムってんの」
少し赤い顔の佑介が、へらっと笑って答える。
「楽しそう。あ、ねえ。ユキは?」
「優輝斗くん寝ちゃったよ」
佑介より赤い顔をした多田さんが指さした先に、見慣れた黒いパーカーがテーブルに突っ伏して寝ている姿があった。
そうか、昨日は朝からバイトして、ライブして、またバイト。疲れていたのだろう。
起こすのも可哀想だから、わたしはユキと話すのを諦め、二人のジャムセッションに加わって過ごした。
いや、すっかり飲んだあとなのか。床の上にビールや酎ハイの空き缶が散乱している。
ところでユキはどこだろう。
「何してるの?」
「ジャムってんの」
少し赤い顔の佑介が、へらっと笑って答える。
「楽しそう。あ、ねえ。ユキは?」
「優輝斗くん寝ちゃったよ」
佑介より赤い顔をした多田さんが指さした先に、見慣れた黒いパーカーがテーブルに突っ伏して寝ている姿があった。
そうか、昨日は朝からバイトして、ライブして、またバイト。疲れていたのだろう。
起こすのも可哀想だから、わたしはユキと話すのを諦め、二人のジャムセッションに加わって過ごした。



