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鉛のように重いわたしの心とは裏腹に、抜けるような軽やかな青空がいまいましい。
そのくせ気温は大して高くなくて、お気に入りの黒いワンピの上にパーカーを羽織る羽目になった。オフショルだから可愛いのに、もう全然イケてない。
今日は大学祭2日目。出番が午前中だから、ユキも朝から来ている。
でも、まだおはようしか会話していない。多田さんと佑介が、ユキをどこかに連れ去ってしまったからだ。
わたしはシゲちゃんと受付。まあ、受付と言ってもやることはない。暇だねー、なんてダラダラ喋っているだけだ。
「あ、ところで沙奈さん」
「んー、なに?」
気の抜けた返事をしながら、さっき買った缶コーヒーを開けて、ひとくち啜る。
「そろそろユッキーさんに告られました?」
……やば、コーヒー吹いた。
鉛のように重いわたしの心とは裏腹に、抜けるような軽やかな青空がいまいましい。
そのくせ気温は大して高くなくて、お気に入りの黒いワンピの上にパーカーを羽織る羽目になった。オフショルだから可愛いのに、もう全然イケてない。
今日は大学祭2日目。出番が午前中だから、ユキも朝から来ている。
でも、まだおはようしか会話していない。多田さんと佑介が、ユキをどこかに連れ去ってしまったからだ。
わたしはシゲちゃんと受付。まあ、受付と言ってもやることはない。暇だねー、なんてダラダラ喋っているだけだ。
「あ、ところで沙奈さん」
「んー、なに?」
気の抜けた返事をしながら、さっき買った缶コーヒーを開けて、ひとくち啜る。
「そろそろユッキーさんに告られました?」
……やば、コーヒー吹いた。



