「わかった。私が自分で話すから…」
「うんうん!教えて教えて!」
「中1の三学期くらいまで、私とヒロは一緒に登下校してたんだよね。そしたら、丁度その頃からクラスごとに敵視しだしててさ。」
「なんとなくは、ひよりちゃんから聞いたよ。それで?」
「でー、私とかそんなこと全然そのときは知らなくって、だから、突然ヒロと付き合ってるんじゃないかって噂されて…ま、それだけならいいんだけどさ。」
そう言って、口をキュッと結び何かをこらえてるようだ。
過去って話したくないものもあるよね。
「やっぱり、話したくなったときでいいよ。」
「え?」
「話したくなかったのって、言葉にするとその頃のことが思い出してしまうから嫌だったんでしょ?」
「うん。」
「だったら、聞かないよ。さっきは、気付いてあげれなくてごめんね?」
私は謝った。
私にも話したくない過去があるから。
「あの、それよりも、仁奈ちゃんはその安田くんとお話されたりしてるんですか?」
「話すよ!たくさん!学校で話せない分、電話だったり、時々お互いの家にいききしてるからね!」
「じゃあ、仁奈がテストとかでいい成績なのって、その子のおかげでもあるわけ?」
「んふふ!」
わざとらしく笑ってこっちを見てくる、仁奈は今まで見たことがないほど目がキラキラしていた。

