「それで、白石くん言い逃げみたいな感じで出て行ったのは、奈々を追いかけてだよね?」
「ん、んー。あは!」
「あは!じゃない!どうなったのよ。かけにはまけたじゃない。やっぱり、強制連行?」
「そんな話はしてないかな?ただ、初めて良いところ見つけたかも。俺様なのはムカつくけど。」
でも、本当に嫌いってゆう印象が少し消えたようにも感じた。
不器用なところを見れたから。
「俺も、あいつと友達になりてーな。」
「友達…友達未満だよ?」
「いやいや、そんなことないだろ?あんだけ、会話してんのに?」
「それでも、壁とかめっちゃ作られてるし、私も作ってるもの。」
あれ?でも、私さっき白石祐陽の前で泣いちゃったよね。
あれって、少なくとも壁無かったかも。
「よし!今日の放課後、あいつをカラオケに誘うぜ!てことで、帰りはお二人で!」
「いつもそうだったらいいのにね。」
「仁奈、俺のこと邪魔だと思ってたのか!?」
「時々、思ってた。でも、楽しいからいいけどさ。よし、そうとなれば今日は女子会だよ!吉田さんも誘っちゃお!」
そう言って、ひよりちゃんに声をかける仁奈。
私は、テストの悔しさが少しずつ溶けていくのを感じながら、楽しみだと思った。

