かといって、テストは明後日からだ。
この2日で、どれだけ詰め込めるかにかかっている。


「…さん。海堂さん!!」

「え、あ、吉田さん。なに、どうしたの?」

「何度も呼びましたよ。あの、この間の話なんですけど、私、関係ないのに踏み込んだこときいてすいませんでした。」

「え、あ、気にしないで。委員長の立場としては、この間の私の行為は、許せないよね。ごめんね。」

「海堂さんは、悪くないんです。ただ、思い出したんです。」

「何を?」

「中学2年の私を。」


そう言って、苦笑いをしながら話をしてくれた。


「私、中学のときは1組だったんです。」

「仁奈に聞いたよ。物凄く頭よかったんでしょ?」

「そんなそんな!1組の中でも、下の方でした。上には上がいたんです。」

「そうなんだ。でも、いじめられてたんでしょ?だから、わざと3組になるように解答を間違えたんでしょ?」

「いじめだけが原因じゃないんです。」

「え?じゃあ、なんで?」


私はどうゆうことかわからず、驚く。
仁奈の話は噂のようなものだったから、信頼性は低いけれど、他の理由も知りたいと思った。