ここは、春紫苑学園。
1組と2組は特進科、3組と4組は普通科なんだけど、この2つの科はなぜかライバル視している。
入学式前から、空気が凍るように冷たい。
だって、みんな睨みあっているから。
特に、ここの中学出身の子たちは特にすごい。
クラス替えもないみたいだし。
ちなみに、私こと海堂奈々(Kaito Nana)は高校からここの学園だ。
クラスは普通科の3組。
同じ中学の子はほとんど特進科のようで、少しだけ寂しい。
入学生代表の挨拶は、私と同じ中学出身の子らしいけれど、私はただただ眠くて欠伸をしていて聞かなかった。
入学式が終わり、一人で教室に戻っていると後ろから同じクラスの亀岡仁奈(Kameoka Nina)に話しかけられた。
「席、前後同士だよね。私、仁奈って言うんだ。よろしくね!」
「あ、私は奈々だよ。よろしく。」
「ねえねえ、さっきの代表の子かっこよかたっよね!しかも、外部から入ってきて成績1位だったみたいだよ!すごいよね!」
「そうなんだ。眠くてその人の挨拶は聞いてなかったけど、その前の紹介は聞いてたよ!なんか、同じ中学みたい。」
「え!そうなの!?」
「うん。でも、よく知らないけどね。」
私はボヤ〜と、その子を思い浮かべてみるが全くわからない。
そのため、話題を変えた。