「なにそれなにそれ!?なんでそうなったわけ!?」
私は昨日あったことを、仁奈と橘に話したら、仁奈がこの反応だ。
「仁奈、これは勝負なんだぜ。とゆうか、あれだよ。あいつは、奈々のことs...」
「いや!!やめて!そこから先は聞きたくない!奈々、絶対に50番以内に入らないとね!」
なぜか、慌てて橘の言葉を遮る仁奈に驚きつつも、私はテストのことで頭がいっぱいだった。
どうしよう…負けたら白石祐陽と3年間テストがある度に図書室でスパルタ勉強…?
そんなの、私と仁奈たちとの時間が奪われちゃう!!
「この勝負、逃げ切らないと…ねえ、仁奈!勉強教えてよ!橘も!」
「もっちろん!」
「仁奈、引き受けちゃだめだ。海堂は、一人でできるってあいつに言ったんだからな。それを証明しないと。」
「橘…冷たい…でも、そうだよね。確かに一人でやってるみたいに言っちゃったしな。」
「奈々…白石くんにはバレなきゃいいじゃん!」
「仁奈、ダメだって。俺はあいつのことも考えて言ってるんだぞ?」
「え?なにそれ、橘は白石祐陽の味方なの?」
「あ、やべ。」
なぜ、そんなに焦った顔をするのだろうか。
もしかして、隠してることがあるのかな?
それを問い詰めようとした瞬間、チャイムが鳴る。
結局、その後はそのことをすぐ忘れてしまい
テストのことが再び頭の中を埋め尽くした。

