「俺、そんなこと言ったかな?忘れたな。てことで、お前明日からちゃんと図書室に来いよ!」

「嫌よ!それに、私そこまで馬鹿じゃないもの。」

「それじゃあ、かけようぜ。お前が、この中間テストで50番以内に入れたら図書室に来なくてもいい。だけど、50番以内入れなかったら、これからの全てのテスト期間中、俺と放課後図書室で過ごしてもらう。どうだ。」


そんなの、無理だ!
だって、3組の中でも真ん中ぐらいなのに、全体のテストでなんて…


「何黙ってるんだよ。馬鹿じゃないんだろ?一人でも今出来てるんだろ?だったら、この勝負ノれるだろ。」

「それは…」

「この勝負ノッてこないんだったら、強制的に図書室に来てもらうからな!とゆうか、俺が迎えに行ってやるよ。教室までな!」

「それは、だめ!!絶対に!!わかったよ。その勝負受けて立つわよ!!」


私は勢いで返事をしていた。
だって、教室に特進科のNo.1が迎えに来るなんて、私殺されるよ。


「約束だからな。忘れるなよ。じゃ、おつかいに行っていいぞ。海堂奈々さん。」


ニヤニヤと嬉しそうな顔をしている。
そして、白石祐陽がどこかへ向かう後ろ姿に向かって、私はあっかんべーをしてやった。