「奈々、どうしたの？吉田さんに何か言われたの？」
私の顔そんなにわかりやすくでてた？
たしかに、眉間にしわよってたかもな…
「いや、昨日のこと見られてたみたいで。」
「あら…それはまずいんじゃ？」
「え、なんで？」
「やっぱり、委員長の立場の吉田さんとしては、特進科のしかもNo.1と親しくしてるのはまずいって気がするんじゃない？」
「あーー！どうしよう！！」
「もう、しょうがないって。吉田さんが遠回しに何か伝えたいのかはわかったじゃん？」
「もう、図書室に行かないから。」
私は、仁奈を見ながら言った。
仁奈は、笑いながら言う。
「そこまでしなくてもいいって。毎日いるわけじゃないんだから。」
「そうだけどさ…。それより、吉田さんって内部進学？」
「え、あー。うん。中学のときは1組だったよ。」
「でも、今3組なんだ。」
「なんか、いじめ？があったみたいで、それで高校に入るときのテストわざと問題間違えて、成績落としたって噂だよ。」
「そっか…でも、ひどいね。吉田さん良い子なのに。」
「1組の子がやることは、私にはわかんないよ。きっとストレスで八つ当たりなんじゃない？」
私はそれでもいじめていい理由にはならないじゃないかと思った。
きっとそのこともあって、私が白石祐陽と話してた私を気にしてたのかもと思い罪悪感が湧いていた。
