「着きましたよ。キョウがいる病院です。」

「此処が……キレイ……」

白の綺麗な建物に自然豊かな草花が咲いています。とても綺麗な病院です。

「行きましょう!2人とも」

「「うん。」」

私達は、病院内を歩き回ってキョウを探しました。
けど、探しても全然見つかりません。

「いないね。」

「そう……だ……ね……ハッ!ってこの音…キレイ」

何処からか音楽が聴こえます。
懐かしい曲です。
この曲を弾けるのは、私と隼人と心愛。
そして、あと1人、

「……キョウの音だ。」

「キョウが弾いていふんだ。響、行こう!」

「はい。」

隼人も心愛も分かっていました。この音がキョウの音である事。そして、この曲を弾けるのが私達を含めてあと1人いる事。