そう、オレの名前は響。
響と書いて「きょう」と呼ぶ。

10年前のあの日、オレ達は出会った。
隼人と心愛……そして、響に。
初めてあった日、オレはビックリした。
此奴らの音が凄くて、綺麗で、優しくて……オレにないものを持っていた。

特に、響って子の音楽は凄かった。
同い年で、6歳なのに、あんなに澄んだ音をしていたのは、初めて聴いた。
大人には出せない音だった。

大人よりも、カッコよくて、強くて、オレは一瞬で君の……響のファンになったんだ。