響ちゃんが倒れた……

「……音羽様、奏多様、僕らは2人のご命令通りにしました。本当にこんな事して良かったのですか?」

と、僕は音羽様と奏多様に言います。

「よかったも何も、貴方達は私達に従っていればいいよ。それに、あの子の言った言葉なんて気にしなくて良いのよ。分かった?」

と、少し強気な音羽様がいいます。

「そうそう。」

それにつられて奏多様も。

「ですが。それじゃあ、響ちゃんを騙しているのと変わらない。」

「そうです。」

心愛ちゃんは、僕と同じ意見で良かったです。

「響より、上にたちたければ、俺達に従うべきだ。」

権力のある奏多様が言います。迫力のある言葉です。

「そうそう。それに10年前に”君たち2人を助けたのは私達”よ。」

10年前…………

「………それは……(あの時、”助けて貰ったのは本当に音羽様と奏多様”なのか…。)」

「……分かりました(”本当に?”)」

10年前って一体何があったんだ?

「俺達に従っていればいいんだよ。隼人、心愛」

黒い笑みを浮かべた奏多様が言う。

僕と心愛は返事をします。

「「………………はい。」」

と。