自教室に戻りました。

「響〜お疲れさま^^*響の演奏凄かったよ。」

と、心愛が言ってくれます。お世辞でもとても嬉しいですを

「…そんな事ありません。心愛の方がとても凄かったです。」

「そんな事ないよ〜響のが凄いよ。」

私は本当の事を言っているのに心愛はなかなか信じてくれません。
心愛の演奏はとても素晴らしかったです。
あの時とは違って、音が華やかで皆が喜んでいました。私には出せない音をしていました………

「心愛ちゃんも響ちゃんも2人とも凄い演奏をしていましたよ。心愛ちゃんは、まるで音と一緒に遊んでいるように、楽しく演奏していて聴いてる僕達も楽しくなるような演奏でした。響ちゃんはミスなく、楽譜通りに演奏していて何だか、神秘的な空間に引きずり込まれるような感覚を持ちました。2人とも素晴らしい演奏でしたよ。」

と、隼人が賞賛してくれます。お世辞だとしてもとても嬉しいです。友達からの褒め言葉……や感想はとても良いものです。

「本当?なら、めっちゃ嬉しい^^*」

と、心愛が答えます。天使のスマイルです。とても可愛いです。

「そう言って貰えると嬉しいです。隼人も短調の曲なのにあんなに美しく演奏していて凄いと思いました。流石ですね。」

友達にそんな風に言って貰えると、信じてしまいます。嬉しく思います。
こんな、偽物の演奏を………