ガチャ
大広間の扉が開きました。
キョウ、心愛、響、執事リメが大広間に来たようです。

「止まったんだね。」

「おつかれ様、響ちゃん。」

「やるじゃん!」

「3人ともありがとうございます。リメも手伝ってくれて感謝しています。本当にありがとう」

私は笑顔で答えます。

「そのようなお言葉、僕には勿体ないです。ですが、ありがとうございます。」

「リメ、顔をあげて下さい。お姉様、お兄様隼人と心愛に謝って下さい。あの時の事を。」

「隼人、心愛すみませんでした。」

「隼人くん、心愛ちゃんごめんなさい。」

「……奏多様、音羽さま顔をあげて下さい。記憶を書き換えられていたって聞いた時には確かに腹が立ちました。ですが、今の僕があるのはお二人のおかげです。ありがとうございます。」

「私も、今の自分があるのは奏多様と音羽様のおかげです。ありがとうございます。」

「俺らを許してくれるのか?」

「「はい!」」

「ありがとう。」

こうして、神崎家の計画はなくなりました。

私達は普通に学校生活に戻りました。

私が気づいた時には既にキョウは、いませんでした。
きっとまた、会えると信じてます。