「 詩音さん 」

「 は、はい… 」


俺の腕の中でもごもごと小さくなっている愛おしい人を大切に抱え込みながら彼女の頭の上に顎を置いた。


…… こんな小さかったっけ、詩音。



「 俺の告白、無視? 」

「 っっっ、! 」


動揺が手に取るように分かって面白いよ、こっちとしては。

そんな揺らいでくれてありがとうねー。


「 ね、好きだって言ったんだけど 」

「 あっ、あれは、昔の話…じゃないの、!? 」

「 ふーん。詩音は俺の気持ちが2年そこらで変わるとでも思ってるわけだ。 」

「 だって、2年… 」

「 いいでしょう、詩音は俺にどれだけ愛されているか知らないみたいだから分からせて差し上げます。 」


このアホ詩音。 早く気がつけ。