「Last note」〜特性を持つ者へ〜4

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ー 10年前……。

一軒家が全焼する火事があった。

「紫音!母さんと父さんはもうだめだ!」
「やだぁ!離して!ママ!パパぁあっ!!」

親の死体を見た紫音は泣きわめき、兄は妹と逃げ出す為に出口を探すが、火の回りが早く手遅れの状況になりつつあった。

ガシャガシャと音を立てて、家具は倒れ焼かれ、ついには屋根が2人を目掛けて落下してきた。

「…っっ紫音!!危ねぇ!!」

ードンッッ!!
「きゃあっ!」

兄が妹を守ろうと、両手を振り上げたその時、
爆破音と共に"何か"が起きた…。

「なんだ……!?俺の手が…」

兄が見上げる空には、屋根がなくなりポッカリと空いて夜空が見えた。

「…紫音?紫音っ!何処だ!?」

その後すぐに消防車が到着し、消化活動は行われたが、さっきまで居たはずの妹の遺体も見つからないまま、当時中学生だった烏丸 迅は1人の消防士により保護された……。