"狙われてるのは私。守ってね?"

まりあさんのあの言葉が頭をよぎった。

「烏丸ついてきて。2人に問ただそう。」

サキュバスは例の"特性保持者専用"の刑務所にいる。まりあさんも保護対象として俺達の迎えを必要としている為、車で向かった。

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「本名は、木崎 まりあ。
青山くんが潜入捜査に来る事は知ってたの。」

まりあさんは掛けていた毛布を膝に置き言った。
理由を聞くと、"Number"と名乗る特性保持者から手紙が届いたらしい。

「"サキュバス"に狙われている。用心しろ。
"Last note"の助けを待て。ってね。
私の妹が特性を開花したからすぐに理解は出来たわ。」