「治療は成功したんか?」

「あぁ。今は事務員のあの子と二人きりにしてやってくれ。」

櫂から"成功"とゆう言葉を聞いた烏丸は安堵のため息をついた。

「烏丸は結局、何してたんだ?」

「難波さんが客として参戦してくるゆうたから、無線機持たせて俺は待機してたんや。誘拐犯からまた電話来たらあれやし。」

烏丸は何か考え込むようにじっと俯いている。

「どうした?」

「青山は誘拐犯がなんでサキュバスの事件を止めたと思う?」

その疑問については、俺も感じていた。
"予言"の事も知っていた上に、レナさんに危害を与えず俺達を利用してサキュバスの犯行を止めた。