「逆探知から使い捨ての携帯電話だと判明してます。」
「ワシは本田刑事と本部に行ってくる。
健闘を祈るよ。」

そう言い事務所を本田刑事と出て行った。

「……ねぇ、潜入捜査なんだけど。
私にキャストとしてやらせて下さい。」

…………え??

矢崎さんが真剣な顔で…だけどどこかワクワクしたような表情で俺達に許可を求めてきた。

「…なっ……」
「…馬鹿野郎!!だめだ!!」

俺より先に、難波さんが声を荒らげた。

「何でですか!?
女子、私しかいないぢゃないですか!!」

「矢崎さんはあくまでも事務員だろ!?
潜入捜査なんてバレるのがオチだ!!」

「ぢゃあ何ですか?!
青山くんに女装でもしてもらいますう!?
あーきっとそれならさぞかし美女になるでしょうねぇ!!」