「先生は?来てないの?」

「来てないっつーか、教卓にあるプリント勝手にやってろて言ってたよ?」

「うわぁー、補習設定すんなら先生着くぐらいしてよー」

「まあ、プリントやってるだけでいいんだろ?まだ楽じゃね?」

そうだけど〜…授業形式の方が終わる時間分かってるし長引くこともないしね〜

「彼氏さんと一緒に帰れるか不安なの?」

ひょこっと私の顔の前に星夜くんが現れる。

「え!?ちがうよ!!!!!」

「ふーん。図星ていう顔してるけどね〜」

「し、してない!!」

まったく…

「てか、ちゃっちゃと終わらそーぜ。はい、プリント。」

私はまだ席にもついていないのにプリントを受け取る。

ごーいんなんだから…

私はカバンとプリントを持ちながら星夜くんが座っている隣にそっと座る。