「東山さんてさー、彼氏さんのこと、好き?」

「へっ!?」

不意打ち質問に変な声を出してしまった。

「たださ、気になって」

星夜くんの綺麗な瞳がまっすぐ私を見つめる。

「そ、そりゃぁ、好きだよ…」

「ふーん、ま、そうだよねー。」

「そ、そうだけど、なによ!?」

星夜くんの覇気のない返事に思わず恥ずかしくなる。

「べっつにー?あ、東山さん、俺ココわかんねー。」

「ん?あー、ここは…」

この手の問題は大学受験に出たので記憶が新しかった。

「なるほどー!いやー、東山さん、頭いいね!」

「い、いや、まぁ…」

一応頭は大学生のつもりだ。

褒められて喜ぶべきか…

「東山さん…」

「ん?なに?」

「東山さん、ほんとに高校生?」

え…??