「そんなことはどうでもいいんだよ。
君が君であることの確認ができれば」
ましてや、紫亜なんて、ね。と紫亜様を侮辱するような事を言ったので、あたしは頬をプクッと膨らませた。

「ああ、もう。怒らない、怒らない……。

君に逢いに来たのは、他でもない。


君を気に入ったからさ」

また、妖しい笑顔を浮かべた。

「気に入った?具体的にどうしたいのですか?」
思わず身構え、言葉が荒くなる。眉間に皺が寄る。

「君を仲間に迎え入れたいということだよ?」

チュッ

唇に柔らかい感触……。
これってまさか……。

ドンっっ!!

思いっきり殴るが、身動ぎもしない。
それどころか、ニヤニヤしている。

「奪っちゃったってやつだね?
それで今日はお別れだ」


そこで目が覚めた。