ケンカするほど仲がいい人達の話。

...はずが、



「...え、大塚って、あっち方面じゃなかったっけ?」



何故か大塚は、左に曲がらず私の横に並んだ。


「...送る」


「え、い、いいよ。遠いし。もう遅いよ?」



そういうと、何故か大塚は大きなため息をついた。
失礼なやつ、と眉を顰めると、



「アホか。だからだろ。お前、一応女だし」



大塚は、さらり、とそう言って。

...一応、のところが気になるけど...つまり、外は暗いから、私を心配して送ってくれるってこと?


...大塚が?私を?心配??



「...なんだその、ありえないようなものを見る目は」


「いや、だって...」



まって、大塚って、こんな奴だっけ?

いつも憎まれ口を叩いている印象しかなかった。