ケンカするほど仲がいい人達の話。

まあ、何はともあれ。



「...ありがと、」



大塚は、私を元気付けようとしてくれていたんだ。
さっきも、ムカつくことを言われたけれど、モヤモヤした気持ちもふっとんだ。

思い返せば、こんなに笑ったのも久しぶりだったかもしれない。



「...っ、別に。なんもしてねーよ」



なんやかんや、優しいんだよなぁ、大塚は。


まあ、8割は意地悪だけど。



「じゃあ私、こっちだから。またね」



分かれ道。大塚は左に曲がるはず。

私は大塚に手を振って右に曲がった。