ケンカするほど仲がいい人達の話。

相変わらずブレない先輩に、苦笑いをこぼす。

と同時に、



「...美香?」



美香の反応に違和感を覚えた。


美香は、いつもの様に冷たい目で無視するわけでも、いつもの毒舌を発揮するわけでもなく、


ただ、気まずそうに先輩から目を逸らすだけだった。



「...とにかく、後2分でショーが始まるわ。早く席につきましょう」



そして、そう言ってさっさと歩いて行ってしまった。




「...あんなしおらしい美香、見たことない」


「同感」



残された私と大塚は、互いに顔を見合わせた。