ケンカするほど仲がいい人達の話。

「美香、まだ俺のこと好き?」


「っ...」



言葉を、返すことができない



彼の、実里のこんな真剣な顔を見たのは、いつぶりだった?

実里の目をしっかりと捉えながら、頭の片隅でそんなことを考えていた。


ーーあ、そうだ。“あの日”、




「...俺はね、」




ーーー“あの日”の、実里と、私。




「まだ、美香のこと好きだよ」




私たちは、昔から何も変わっていない。




「....、もう、無理よ」





ーーー『...実里、別れよう』




脳裏に、絞り出したような声がフラッシュバックする。



2年前の、私の声だ。



追い詰められて、ぼろぼろになっていた私の声と、



「...うん。ごめんね」



今にも泣き出しそうな顔で笑った、実里の言葉。






ーーー“あの日”の光景と、全く同じだった。