ケンカするほど仲がいい人達の話。

俺と目があった途端、眉を潜めたあいつ。

そんなに俺が嫌いかよ、なんてわかりきったことを考えて。



ぼーっと水槽を見つめながら、いつか竹島に言われた言葉を思い出した。


『もう少し、あんたが素直になればいいのよ』


そんなのわかってる、けど。

皆月を前にすると、つい憎まれ口を叩いてしまうという拗らせ様だ。



本当は、今日も皆月を見て直ぐ、可愛い、と思った。


いつもお洒落に無頓着なあいつが、髪を軽く巻いて、短いスカートを着ている。

メイクもしているのか、伏し目になるたび、目元が少し光る。


そして、そんなあいつを見て、可愛い、と口に出せる実里先輩にイラッとしたのも事実。