ケンカするほど仲がいい人達の話。

声がした方を見ると、実里先輩が私たちに手を振っていた。満面の笑みで。



「こんにちは。早いですねまだ15分前ですよ」


「楽しみすぎて四十分前には着いてた」


「もはや気持ち悪い」



ニコニコ笑顔の先輩とは対照に、真顔でバッサリ切り捨てる美香。

でもなんだかんだ、2人は相性が合っている気がする。わかんないけど。



「てか一果ちゃん、今日めっちゃ可愛いね!
あ、もちろん美香ちゃんも死ぬほど可愛いからね!」


「そこ別に取り繕う必要ないですけど。可愛いでしょう。私がやったんです」


「うん、一果ちゃん元から可愛いけど今日は一段と可愛い!」


「あの、やめて下さい照れるんで」



さすが実里先輩、慣れてるな。可愛いを連発してくる。てか近い。

免疫のない私は先輩の軽いお世辞ですら照れてしまった。



「いや〜絶対玲弥びっくりするよ〜。だってこんな可愛くなって...」


「俺がなんですか」