約束していた、ダブルデート(仮)の朝。


余裕を持って準備を済ませ、手持ち無沙汰でいると、


〜〜〜♪



スマホの着信音が鳴り、美香からの電話がかかってきた。



『もしもし、一果?』


「美香、どうしたの?」


『今何着てる?』


「え、...ジーパンとパーカーだけど」


『今からそっち行くわね』


「.....は?」



聞き返した途端、聞こえてきたのは通話が切れた音。



「ちょ、ちょっと美香!?」



聞き返してみても、ツー、ツーと言う無機質な機械の音が聞こえるだけだった。



...今からうちに来るって、



「...急すぎではないか美香さんよ」