「お疲れ様みおちゃん!今日も最高だったよ。またよろしくね!」

今日は中島さんのMV撮影で、中島さんと監督さんにべた褒めされながら仕事を終えた

…仕事の終わりが来ないでほしいと思っていた私はこの時間が地獄

今まで通りの感じで接すればいいの?
いや、無理だとしてもお得意の演技力を使いなさいよ咲田実桜。

「みお~」

手をを振りながら祥吾がやってきた

「迎えに来てくれてありがとう!」

うん、祥吾もいつもと変わらない

「はい、手かして」

「…なんで?」

自分の手を見つめてると、

「なんでって、繋ぐからだろ?」

私の手をぎゅっと握って引っ張っていく

…いつも通りじゃなかった。

握られた手から伝わってくる祥吾の熱が熱くて恥ずかしい。