「最初の方は一緒にやるね」
そう言って、バチを持った私の手を上から包み込んだ
…近くない?
至近距離で、しかもても握られていて、
普通に緊張する…
「ここを叩くときに下も一緒に踏んで、」
三影さんは何事もないように続ける
ダメだ、意識してるのは私だけ…
普通にしてよ。
「出来そう?」
「頑張ります…」
そこから教えられた通りに弾きこなしていくと、最初とは比べ物にならないくらい上達
「凄いじゃん!2時間でだいぶ出来るようになったね。」
え、もうそんなに時間経ったんだ…
夢中になり過ぎて時間を忘れていた
「もう1時か…あ、みおさんってさ、
料理出来たりする?」
料理?
「出来ますけど…」
「じゃあさ、お昼ご飯作って!」
「…へ、」
「俺さ、普段全く料理しないし一人暮らし長いから手料理とか全然食べてないんだよね。
だめ?」
今日は迎えに来てもらって、家にまで上げてもらってるし、全然喜んでだけど、
「…私の料理で大丈夫ですか?」
「うん!きっと美味しいもん」
「分かりました…」
ちゃんと美味しいもの作らないと、
「俺ん家食材が皆無だから、買い物いこう?」
「あ、はいっ!」



