「一緒に寝てくれる?」

少し目を開けてそう訴えかけてくる目の前の綺麗な顔が、あまりにも色っぽくて

キュッと心臓が縮こまった。


「…寝ます、寝ますからいったん離れましょう?」

距離が近すぎて眠気なんか吹っ飛んじゃう…


でも、意地でも離れたくないと言葉なく伝わってくる彼の腕から逃れられることはできず

抱きしめられたまま
ズリズリと私のベットまで引っ張られていった


「んぐっ…苦しいですよ、」


「だって、この方が快眠なんだもん」


結局、ベットに入っても腕は解けることはなく


そして器用にも朝まで解けることはなかった。