綺麗なエレベーターホールで待っていると、
変装バッチリな空さんがやってきた
「寒く無い?」
「はい!大丈夫です!」
まだ10月とは言えども早朝は肌寒い
でも、私はそのくらいが好きかな。
「ん。」
「…え?」
目の前に手を差し出される
…あ、手、?!
そうじゃなかったら恥ずかしいなぁなんて思いながら、そっと手を重ねる
「うん、その通りです。笑
初めてだよね?付き合うようになってから一緒に外に出るの」
本当だ…。まず、私がこんなに静かな外をゆっくりと歩くこと自体久しぶりなんだもんね
「そうですね…。私、今すっごく幸せな気分です!」
そう言うと、ぎゅっと手を握り返してくれた。
この街にはまだ知らないところがたくさん
「ここは紅茶とスコーンがすごい美味しいんだよ」
「俺の好きな服屋さん」
「このお弁当屋さんのおばちゃんはめちゃくちゃいい人」
など、空さんがこの街が好きな事がとても伝わってきて、
ここに住めることがどんどん楽しみになっている
「ここ、いい街なんだけどね
夜暗いことが心配。俺が迎えに行ける日は駅まで行くから言ってよ?」
と、とても心配性。
「ありがとうございます」



