「みおちゃんもう出れる?」


「はい!」


茜さんに車椅子を押してもらい病室を出る

まだ1人で長時間歩くことはできない


「そう言えばさ、みおちゃんは来太の実家に帰るの?

あそこ学校からめっちゃ遠いところじゃなかった?」



じっか、

実家…



「あ…!家、そうだ…私今家入れないんですよね?!

すっかり忘れてたと言うか、来太くんもそのこと何も言ってくれなかったんですけど…」


でも、今から迎えにきてくれるのは来太くんだし、実家に帰るってことだよね?



「まぁ、後で聞いてみな!」


今日は、やっと退院日。

まだ自力で歩き続けるのは難しくて、しばらくは車椅子でリハビリ生活になる

部屋程度なら大丈夫なんだどね


「みお!おはよう!」

今日も元気な来太君が迎えにきてくれました。


「迎えにきてくれてありがとう。
茜さんも、お世話になりました!」


「いーえ!早く元気になるんだよ?それから、空くんともなかよくね?」


「ふふっ、はーい!」


助手席になんとか自力で乗り移り、出発した


「ねぇ来太君。私おばさんちにまた住んで良いの?」


「んー?んー。」

曖昧な返事をされ、来太君の実家へ進む道に右折するはずが、なぜか直進…


「…どっかよって行」
「ここで重大発表があります!」




…何急に、。
来太君はなんだか楽しそうにしてるけど、