そう、これが私の父親。だった人。
「…いらない」
「は?お前父親に向かって何だよその目。
それとも何、蹴られたいの?」
私の髪の毛をぐりっと引っ張り立たせ、
右の太ももを思いっきり蹴られる
「…い゛っ……」
何度も同じところを蹴られているので、だんだん鈍い痛みに変わってきた
「そういやお前、痣なおったの?
見せてみろよ」
「や…やめて、!」
そう言って、私のスカートをめくり左の太ももを見られる
「やめてって、ば…」
「へ〜、綺麗に跡残ってるんだ。
左も痣にしてやりてぇけど、傷が多いと何かと不便だからな〜
1時間後に相手の奴来るから風呂入っとけよ」
引っ張りつれてこられたお風呂場
無駄にきれいなこの家は信じられないくらい広かった
そだよ、あのお父さん社長だもん
あれが大きな会社の社長だなんて考えられない



