「…いっ、た……」
体のあちこちに痛みを感じながら目を覚ました
真っ白で、水道とトイレだけがあるなにもない部屋
あちこちに散りばめられたパンや飲み物
この間、私が知らない間に連れてこられた場所だ
「今、何日たったんだろう…」
部屋には時計も窓もない。いつ朝になって、夜になるのかわからない
空さんと遊園地に行った数日後のの夜、メッセージの返信に困っていたとき
玄関のドアが壊れる音がした
びっくりして振り返ると、そこには…
私が一生記憶から抹消したい人物が
「な、んで…ここに……」
「お前を迎えに来たんじゃないかよー
急にみおが必要になってな。ほら行くぞ」
名前を呼ばれただけで吐き気のするこの人物に腕をつかまれ外へと連れ出されそうにる
「…い、いやっ…!!離して出ていって!!」
大声を出すと、思いっきり口を塞がれ、
抵抗するたびにたくさんのものが落ちたり倒れたりする音がした
その後はよく分からない…
記憶が飛んでいて、何も思い出せないの…
「お、起きたかみお〜。おはよう
今日のご飯これな」
壁にもたれかかって座っている私の前にしゃがみこんだのは
私にそっくりな顔を持つ人物



