2度目の忘れられない恋






夢……、


「じゃなかったか、、」


朝起きてテレビをつけると、ニュースはもうその話題で持ちきりになっていた


「警察は、咲田実桜さんの父親が犯人とみて捜査をする方針です

また、怪しい人物を目撃した方は中央警察署までご連絡をお願いします」


この数日間、どこからも通報がないなら

見つけるのは難しいだろ…



ドンドンドンッ!

いきなりドアを激しく叩かれ


……なんだよ

みおさんの行方がわからなくて、誰かと話す気になんてなれない


みおさんの、みおさんの声が聞きたい…

……会いたい。



「ちょっと!!みっくん開けてよ!!早く!!」


あ、ドアを叩いてるのは森ちゃんか


「…なに」


「何じゃないわよ!!今朝のニュース、あんた知ってたんでしょ?

なんで昨日連絡してくれなかったの!」


「…なにもする気になれなかったんだよ」


今思えば、俺にとってみおさんの存在が生きる力になっていた


そんな彼女が居なくなった今、もう力が込められない



「どういう事なのよ…」


どういう事


俺にだってわからない



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空side終