4月8日
あ、神崎くんもういる...。明るく、明るく...
「お、おはよう!」
「んー、あー、はよ。」
ど、どうしよう。何を話せばいいんだ。
「陸ー。おはよおー。あれ?あんた誰ー?」
「えっ?!えと、わたしはこの席の月皇で、あ、つ、月皇だよ!」
「へぇー、あ、そのピアスいいじゃん!かわいー!」
「あ、ありがとう!これお気に入りなんだ!」
「どこで買ったのー?今度一緒に行こうよおー。てかなに?あんたも陸の女ー?」
「あー?いや違うけど、なに?あんたもしかして、俺と遊びたいわけ?いいよー別に。」
「え?いいの...?」
まさか、神崎くんから誘ってもらえるとは思ってなかった。これで近づける!
「いいけど、今日家来る?」
「ちょっと、陸ー?今日はあたしの番じゃん!」
「あー、そうだったわ。わり、じゃあ月皇...だっけ?明日でもいい?」
「う、うん!明日ね!おっけー!」
うわぁうわぁ!嬉しい!!まさか、おうちに呼んでもらえるなんて!!なにして遊ぶんだろう?ゲームとかかな?神崎くんって意外とインドアなんだな。

この時のわたしは、まさかあんなことになるなんて微塵も思っていなかった。