2年後、私はニューヨークで1、2を争う超人気女優に、専属で指名してもらうことが出来た。

これは、奇跡みたいなこと。

もちろん、勉強もしながら、いろんなイベントにも参加しながら、彼女のヘアメイクを担当する。

主演映画の撮影もすぐに始まる。

忙しくなりそうだ。

ハリウッド映画の撮影なんて初めてだから、ちょっと心配だけど、素晴らしい経験だ。

悠介君も、努力が認められて、あらゆる場所からオファーもかかっていた。

自分でもオーディションに参加しながら。

ある日、大ニュースを持って、悠介君が帰って来た。

『綾音!オーディション、合格した!』

日本人は1人で、あとは人気の俳優が出ているハリウッド映画。

面接での悠介君の英語力もすごくて、ダンスも役に立ったみたい。

2人とも同じようにハリウッド映画に関われるなんて…

本当に夢みたい。

悠介君は、ナンバー3の立ち位置。

本当にスゴい。

悠介君は、それを実力で掴んだんだ。

私達は、抱き合って喜んだ。