私まで、嬉しくなった。

佐竹さんもコメントを出してくれた。

悠介君を最大限にほめてくれて、送り出してくれた。

『大きく成長して、日本に戻って来て、必ず共演しよう』

と。

悠介君は、全てを終え、アメリカにやって来た。

私のところに来てくれた。

嬉しくて、嬉しくて、空港で人目もはばからず抱きついてしまった。

悠介君も

『やっと来れた、やっと会えた』

って言ってくれた。

その日から私達の2人だけの生活が始まった。

1日1日を大切にしながら、一生懸命頑張った。

悠介君は俳優としてのスキルを学んだり、語学も、ダンスにも挑戦したり…

頭が良いから、すぐに言葉の問題はクリアしたし。

歌やダンスも上達が早くて、小さなミュージカルのオーディションにも合格して、参加したり。

新しい世界の扉も開けながら、本当に勢力的に活動していた。

私も有難いことに、いろんなところに呼んでもらえ、ブランドの発表会なんかのモデルのヘアメイクもさせてもらったりと、充実した毎日を過ごしていた。