『どうして…?』

悠介君の顔を見れない。

でも、ちゃんと見なきゃ。

私は顔を上げて、そして続けた。

『悠介君に、私、変えてもらった。もう一度いろんなことに挑戦する気持ちを、あきらめない気持ちを、私は悠介君に教えてもらった。すごく感謝してるの』

『だったら…どうして?何で一緒にいられないの?』

『ごめん…私』

私は、アメリカ行きのことを、一生懸命話した。

悠介君にわかってもらえるよう、精一杯の思いを込めて…

『…そっか。よくわかった。そういう理由なら、俺は止めない。むしろ、めいっぱい応援する』

悠介君…

ありがとう…

そしたら、そのあと、すぐに悠介君が言った。

『俺も一緒に行く』