夜になった。

撮影中はハード過ぎて、みんな少し疲れたと思う。

俳優さん達は、本当に大変。

申し訳ない気持ちで、私は悠介君に連絡を入れた。

話したいことがあるって…

そしたら、返事が来た。

あのビルの屋上で会おうって。

久しぶりに…

2人きりで会える。

すごくドキドキする…

今日は、夜の星が綺麗だった。

屋上に上がったら、きっと、もっと綺麗だろうな…

私は、電車で直ぐに向かった。

息も切れ切れで、私は屋上まで上がった。

やっぱり、星が綺麗だ…

そして、ゆっくり視線を下ろした。

悠介君が…

いた。

私を見つけて、立ち上がって、右手をあげた。

はにかんだ笑顔が素敵で…

私は、嬉しくて、悠介君のいるベンチに向かって走り出した。

そしたら、悠介君が…

私を優しく抱きしめてくれたの…

『綾音』

『悠介君』

やっぱり…

私、悠介君が好き。

大好き。

涙が…止まらないよ。