『香さん、綾音に意地悪される…って、泣きながら言ったんだ。だから、俺、綾音は絶対そんなことしないって、ハッキリ言った。俺は綾音を信じるって』

嬉しい…

悠介君の気持ちは嬉しい…

だけど…

香さん、その言葉で火がついたんじゃないかな。

私へのイジメ…

『ねえ、悠介君。よくわかったよ、ありがとうね、ちゃんと言ってくれて』

私は、たくさん隠し事してるのに…

ちょっと心苦しくて、もう寝るねって言って、電話を切った。

そしたら、すぐに、香さんから電話がなったの。

『はい…』

『綾音さん、今1人?』

『香さん、こんな時間にどうかされましたか?』

何を言うつもり?

『あなた、悠介君と付き合ってるんでしょ』

『え?あの…』

付き合ってるって…

『悠介君があなたを好きだって言うから、付き合ってるのか聞いたの。悠介君黙ってるんだから…すぐにバレちゃうわよ』

『香さん、お願いします、その話は…』