朝、目覚めたら、外は綺麗に晴れていた。

悠介君のこと…

自然に思い出していた。

昨日の悠介君のセリフ、ドキドキし過ぎて、ちゃんと覚えてない…

残念。

でも、好きって言ってくれて、俺を信じろって、ずっと一緒にいてって…

そう、言ってくれたんだよね。

本当に久しぶりに…

私の中に、女性としての部分が顔を出した。

悠介君ってすごいよ、やっぱり。

見た目も、内面も、どっちも綺麗になりたいって思わせてくれた。

そうだよね。

せっかく女性に生まれて来たんだから…

いつも、人を綺麗にするために使うメイク道具。

今日は、自分のために使おうと思う。

鏡の前に座って、私はドキドキしながらメイクを始めた。

メガネをコンタクトにして、薄めのメイクにほんのりピンクの口紅をつけてみた。

髪型は、ローテールをやめて、巻き髪を綺麗に作って、本当に久しぶりに下ろしてみた。

恥ずかしい…