「おっす!美希と翼!」

気付けば学校の近くまで来ていた。

「和樹おはよ!」

「……はよ…」

「おい、なんでそん不機嫌なんだよ!」

たしかに。さっきまでは普通だったのに

何故か翼は和樹が来たら不機嫌になっていた。

「みきー、こいつどうしたんだ?」

「さぁー?」

「みきは知らなくていいの」

「なんでよ!」

「なんでも」

「あ!そーゆうこと!」

「うるせぇ」

クシャッと髪を触る翼。