「確かにそうかもね。だけどいい言葉だと思わない?“永遠の愛”。」

「まぁ、言葉は…ね。」

「そうそう言葉は、ね!!」



そう言ってキミはあはは、と笑った。



「……でもさ、あたしもいつかできたらいいな…ずっと想われて、ずっと大好きでいつづける…そんな恋。」




あの時、キミはそう言って俺に笑いかけた。

なんだか、その優しくて柔らかい笑顔が、俺にとってはすごく…すごく、くすぐったかったんだ。




ねぇ、葉月先輩。
永遠の恋とか、永遠の愛とか…そんなの面倒なモノだと思ってた。
俺にとって必要のないモノだと思ってた。

ねぇ、葉月先輩。
でもさ、俺は………





それは、春の終わりに儚く閉じて、静かに咲いた…
“永遠の愛”